創作オカルト小話

[59]10-11 21:54四路

金属で出来た壁を撫でる。
定期的に交換される分厚い硝子窓の外は、面会室のようだった。
腐食させるらしい私を閉じ込めているのは、腐食しにくい金属で出来た、もしくは塗られた部屋である。
硝子窓は壁に比べて腐りやすいのか、時に割れては交換されていく。
あの時何故か信用してしまった私だったが、あの話はどうにも事実だったらしく。
ここに来てから数年が経っている今、最初の頃は脱走しようとしていたが、硝子が腐って割れてからは、自分の事ながら恐ろしくて、外に出ようとできなかった。